2014年5月6日火曜日

メインマシンのキーボードが壊れる

以前のマシンから使い回しをしてきたメインPCのキーボードの「K」キーが壊れた.打っても入力されないケースが多くなってきたのだ.このキーボードは,今は亡き「シグマA・P・Oシステム販売」の有線コンパクトキーボード「SCK88 Onyx BLACK」というモデルで,以下のスペックを持っていた.

  • ゲーミング・キーボード:長時間連続使用,高速入力,キー同時押しへの対応
  • テンキーレス日本語88キーのコンパクトタイプ
  • 薄型パンタグラフ・キー採用
  • アイソレーション・キーデザイン
  • スーパースリムボディ:フラットタイプに近い最薄部7mm.手首に角度を付けずに打鍵できるため,長時間入力していても疲労しにくい.いわゆるロジクールがかつて推奨していた「ZERO DEGREE TILT」に近い感覚.
  • ENTER・BACKSPACE・左SHIFTに大型キー採用
  • 特定エリア(14キー)内の6キーまでの複数同時入力:ゲーム対応
  • サイドプッシュ型のスタンド:ひっくり返さず,スタンドを立てることができる
  • 非使用時の縦置き可能:スタンド使用.ケーブルは右横から出ているタイプ
  • グロスコーティング仕上げ:キートップ印字色はゴールド
  • キー耐久性:1000万回
  • ファンクションキー:5種類
  • ケーブル長:1.5m
  • 動作力:58±15g
  • キーピッチ:19mm(標準的)
  • キーストローク:2.2±0.3mm(高速入力のため標準よりも浅め)
  • サイズ:D135mm x W326mm x H188mm
  • 重さ:約500g(重めで鉄板使用?打鍵時に安定感があり,ズレが発生しにくい)
  • 購入:2010年7月7日,¥3,340@AMAZON

このキーボードは,これらのスペック以外にも次のような特徴を持っていた.
  • キートップ刻印文字のフォント(特に「Q」キー)が凝っており,また刻印スペリングも,例えば「Shift」ではなく,大文字で「SHIFT」とスペルされており,美的センスを感じる.他の高級キーボードの影響?
  • キートップの表面積に対して,キートップ刻印文字のサイズが小さく,無刻印キーボードのムードが強い
  • さらにキートップ刻印文字の英語フォントは,カナフォントよりも相対的に大きく,また「半角/全角」「無変換」等の機能キーにおいて漢字・カナ文字刻印が一切ない.そのため英語キーボードに近いムードも持っていた(半角/全角は「ZEM/HAN」,「カタカナ|ひらがな」は「KANA|ROMAN」,「英数」は表記なし).これも他の高級キーボードの影響かもしれない.
  • キートップの高さ(突出)が低く,キーにガタツキがない.真っ直ぐ押し込むことができる.
  • 打鍵時の音が小さく,「カソカソ」ではなく,打鍵時は低い「ゴッ」,指を離すときは高音の小さな「チッ」と言う音がするのみで,基本的に静か.ただ面白いことにENTERキーは逆に,「チャッ」という大きな打鍵音がするため,入力にメリハリとリズムが生まれやすく,打っていて楽しい. 
  • キートップコーティングにより,すべり止めが効いているにもかかわらず,ざらつき感がなく感触が良い.
  • アルファベットなどの主要キーのキートップはわずかに凹んでいるが,SHIFTやTABなどの機能系キーは凹んでいないため,感触でキーを判別できる.
というわけで,自分が使用してきた¥4,000以下のキーボードの中では,SCK88はダントツのベストモデルだった.

自分はこのモデルが大変気に入っていたため,キーボードが壊れたとしても,同モデルを新規購入し,使い続けたいと思ってきた.ところが今や販売元は会社精算してしまい存在せず,このモデルも販売中止となっていた.タイピングのプロたちのように,同じモデルのスペア用キーボードを購入しておけばよかったのだが…

そこで本来ならば以前のように,「¥4,000以下の自分にあった最適なコンパクトキーボード探しの旅」をはじめなければならないところなのだが,最近は近隣のPCパーツ店も店を閉めてしまい,めっきり少なくなってしまった.PCキーボードは本来ならば,楽器と同じで,やはり実際に試用してから購入すべきシロモノだ.購入時にこの試用ができないことは大変痛い.またPCパーツ購入も,最近はもっぱら通販が主となっている.そのため口コミ情報をたよりに,選定を行わざるをえない.さらに自作PC愛好家も少なくなったためか,選べる製品自体や情報も少なくなってきているようだ.

今も昔も入力のプロたちは,¥4,000以下の製品を誰一人推奨していない.その忠告に従ってプロ御用達とも言える「HHKB」「RealForce」「Filco」といった高級キーボードの中から選択するのであれば,自分の要件を満たし,なおかつ長期間の連続使用に耐えられるコンパクトモデルに巡りあうことも容易だろうが,それらはあまりにも高価過ぎて,手が出ない.

しかし悩んでばかりもいられない,「K」キーが不良だと,頻繁に使用するリアルタイムチャットにおいては,相当なストレスとなるからだ.

そこで自分は今回,下記の条件を満たしている製品で,口コミの良い物をAMAZONで購入することに決めた.その条件とは,以下のとおり.
  • 予算は¥4,000
  • 幅は35cm以内
  • キーピッチ:19mm
  • コンパクトタイプ日本語キーボード
  • 有線もしくは無線,できたらBluetooth接続
  • アイソレーションデザイン
  • ENTERキーが他のキーよりも大きい
  • キー配列に極端な変則がない
  • キーのおおきにバラツキがない
  • 主要キーの省略がない(FNキーを押す必要がない)
ネットを探して見ると,iBUFFALO の「BSKBU05BK」というモデルが上記の条件を満たしており,なおかつ,口コミ評判もそこそこ良かった.しかも価格が¥1,189というコンパクトタイプではほぼ最安値でビックリ.いつもならばこの価格帯のキーボードは,メインマシンのキーボードとしてはまず使わないのだが,急いでいたためこの価格ならば失敗してもいいと考え,あまり躊躇することもなく,ポチッとワンクリック注文した.

果たして,GW中に宅急便で注文の品が届いた.いったいこの超廉価版コンパクトキーボードとは,どのようなシロモノなのか?

その製品レポートは次回の予定です.

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